学校七不思議には、
奇妙な共通点がある。
それは——
最後の一つだけ、はっきり語られない
ということだ。
六つまではすぐに挙がるのに、
七つ目になると、
誰もが言葉を濁す。
今回は、
なぜ「最後の一つ」が語られないのか、
その理由として噂されている話を紹介する。
七つ目を聞こうとすると話が終わる
七不思議の話題になると、
よくある光景がある。
- 六つ目までは普通に出てくる
- 七つ目を聞いた瞬間、話題が変わる
- 「それは言わないことになっている」と止められる
理由を聞いても、
はっきりした答えは返ってこない。
まるで、
七つ目に触れてはいけない
という暗黙の了解があるかのようだ。
最後の一つは「場所」ではない
語られない七つ目について、
こんな噂もある。
- それは特定の場所ではない
- 誰かの名前でもない
- 現象や出来事でもない
つまり、
他の怪談と同じ形では語れない。
言葉にした瞬間、
意味が変わってしまうため、
最初から語られないのだという。
知ってしまった人が話さなくなる
七つ目を知った人が、
急に怪談を語らなくなった、
という話も残っている。
- 七不思議の話題を避ける
- 最後だけ思い出せない
- 「知らないほうがいい」と言う
怖がっている様子はない。
ただ、
語らないことを選んでいる
ように見えるという。
七つ目は「聞いた人」なのかもしれない
ある考え方では、
最後の一つは
話を聞いている本人
だと言われることがある。
怪談を知り、
数え、
揃えようとした瞬間——
その人自身が、
七不思議の一部になる。
だからこそ、
誰も七つ目を語らない。
語った時点で、
自分が何かを引き受けてしまうからだ。
だから最後は曖昧なまま残る
七不思議は、
完成しないことで守られている。
- 最後を決めない
- 数を曖昧にする
- 語り切らない
そうすることで、
ただの話として残り続ける。
もし最後の一つが
はっきり語られてしまったら、
それはもう
七不思議ではなくなる
のかもしれない。
まとめ
最後の一つが語られないのは、
怖いからではない。
- 言葉にできない
- 知っても話せない
- 語らない方がいいと感じてしまう
その理由が、
すでに怪談なのだ。
もし誰かが
「七つ目を知っている」と言ったなら——
その続きを、
無理に聞かないほうがいい。
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