
前回のパート1では、ディズニーファンなら一度は耳にしたことのある定番の都市伝説を10個ご紹介しました。
今回のパート2では、さらに深掘りした“少しマニアックで、ちょっと不思議な噂”を中心にお届けします。
パーク内で実際に体験できる小さな怪奇現象や、噂の真相に迫る裏話、知っているとさらに楽しめる観察ポイントまで幅広くまとめました。
ディズニーの明るい魔法の裏側に潜む“もうひとつの物語”を、ぜひ一緒に覗いてみましょう。
1.青の6番ボート――閉園間近に消えた少女の噂
1.ディズニーランドの人気アトラクション、イッツ・ア・スモールワールドには、ひそかに囁かれる都市伝説があります。
それが、「青の6番ボート」にまつわる話です。
ある日の閉園間近、アトラクションは静かで、いつもよりずっと少ないゲストしかいませんでした。
その日、小学生くらいの女の子が一人でやってきました。
彼女は青の6番目のボートに乗せられることになり、キャストは笑顔で送り出しました。
アトラクションが終わり、ボートは約10分後に乗り場に戻ってきました。
しかし、不思議なことにボートの中に女の子の姿はなかったのです。
一緒にいたはずのゲストもおらず、アトラクション内には静寂だけが残されていました。
キャストたちは急いで園内を捜索しましたが、女の子の行方は分かりません。
監視カメラの映像も、ボートに乗った瞬間までは映っていたものの、その後の姿は何も映っていなかったと言われています。
その後、青の6番ボートに関する噂が、徐々に広まりました。
「閉園間際にそのボートに一人で乗ると、二度と戻らないことがある」
「ボートの中に誰もいないのに、子どもの声が聞こえる」
など、不可解な話がいくつも語られるようになったのです。
現在でも、閉園間際に青の6番ボートを目にしたキャストやゲストは、
背筋がぞくりとする感覚を覚えることがあると言います。
まるで、あの少女の魂がボートに残り、静かに漂っているかのように――。
真相はもちろん不明です。
しかし、イッツ・ア・スモールワールドの明るく楽しい雰囲気の裏には、
こうした“もう一つの世界”が存在するのかもしれません。

2.出口で見かける男の子―イッツ・ア・スモールワールドの不思議な噂
イッツ・ア・スモールワールドで最も有名な都市伝説の一つに、「出口で見かける男の子」の話があります。
多くのゲストが、アトラクションを楽しんだ後、出口付近で突然男の子に声をかけられたと語ります。
その言葉は、決まって「また来てね」。
しかし不思議なことに、この男の子には付き添う大人がいなかったり、キャストにも該当者がいないことが多いのです。
目撃情報は非常に多く、何人ものゲストが体験を語っていますが、彼が実在するのかどうかは未だに不明です。
一部では「アトラクションの演出ではないか」と考える声もありますが、公式にはそのような演出は存在しないことが確認されています。
そのため、霊的存在ではないかと考える人も少なくありません。
いずれにせよ、この噂はイッツ・ア・スモールワールドの魅力をより不思議に、そして印象深くする一要素と言えるでしょう。
実際に体験したゲストが感じた、説明のつかない“違和感”や“不思議な気配”も、パークの物語の一部として楽しんでみてはいかがでしょうか。
3.白雪姫と七人の小人――後ろを向くと見えるもの

白雪姫と七人の小人のアトラクションには、ひそかに囁かれる都市伝説があります。
それは、アトラクション内で一度だけ現れる白雪姫のシーンにまつわるものです。
目の前の白雪姫を見ている分には、何も異常はありません。
しかし、後ろを向いた瞬間――
噂によれば、そこには説明のつかない光景が広がっているといいます。
異常に背の高い女性のような影が、くねくねと不自然な動きをしている。
その周囲には、子どものような小さな影も同じようにくねくねと動き、まるで踊るように漂っているのだとか。
その姿は言葉では説明しきれず、形や表情もはっきりしない。
ただ、そこに存在していることだけが、目撃した人の記憶に強烈な違和感を残すと言われています。
ほんの一瞬だけ、パークの魔法とは違う“何か”が現れるのかもしれません。
公式には何も発表されていませんが、この噂は長年、ファンの間でひそかに語り継がれているのです。
次にこのアトラクションに乗るとき、もしも白雪姫のシーンで後ろを向いたら――
そこに何が見えるのか、あなた自身の目で確かめてみるのも、一つのスリルかもしれません。
4.ウエスタンランドにはミシシッピ川の水が流れている!?

東京ディズニーリゾートは、グランドオープン当時、東京ディズニーランドにはワールドバザール、アドベンチャーランド、ウエスタンランド、ファンタジーランド、トゥモローランドの5つのテーマランドがあり、アトラクションも現在より少ない32施設でした。
そんなオープン前の春の日、ウエスタンランドでは「蒸気船マークトウェイン号」の就航式が行われました。
この際、船上からアメリカのミシシッピ川の水がひと瓶注がれ、アメリカ河に命が宿った瞬間とされています。
この儀式により、東京ディズニーランドのウエスタンランドに流れるアメリカ河には、ほんの少しだけ本物のミシシッピ川の水が注がれているのです。
訪れるたびに、ディズニーの世界とアメリカの川の物語を感じられる、ちょっとした歴史の豆知識です。
5.東京ディズニーランドの入口で聞こえる「魔法の音」

東京ディズニーランドに入場する際、チケットをスキャンすると、「シャラララ~ン」という効果音が聞こえてきます。
この音は、ティンカーベルが魔法の粉をかける音をイメージして作られたものです。
ゲストがパークに足を踏み入れる瞬間、まるで魔法に包まれたかのような特別な体験を演出するために選ばれた音です。
ディズニーの象徴的なキャラクターであるティンカーベルの魔法の粉の音は、ディズニーの夢と魔法をそのまま表現しています。
ディズニーランドは細部にまでこだわった演出で知られていますが、このチケットの効果音もその一つです。
ちょっとした音一つで、ゲストはすぐに魔法の世界へ引き込まれるのです。
次回パークを訪れる際には、チケットをスキャンする瞬間に耳を澄ませてみてください。
小さな魔法の演出が、ディズニーでの体験をより楽しく、特別なものにしてくれるはずです。
6.ディズニーランドのトイレには鏡がない?

ディズニーランドのトイレで、ふと気づく方もいるかもしれませんが、手洗い場に鏡がほとんどありません。
実は、これには2つの理由があります。
まず一つ目は、現実に戻らないためです。
鏡に自分の姿が映ると、夢のような非日常から一瞬で現実に引き戻される感覚になる方もいるかもしれません。
ディズニーでは、ゲストがパークの魔法の世界に浸り続けられるよう、手洗い場に鏡を設置していないのです。
二つ目は、トイレの混雑を避けるためです。
特に女性の場合、鏡があると化粧直しに時間がかかり、トイレに長い行列ができてしまいます。
夢の国でトイレの列に並ぶ時間は、せっかくの体験の楽しさを削いでしまうかもしれません。
そのため、混雑を減らし、思い切りパークを楽しんでもらうための工夫でもあります。
ただし、全く鏡がないわけではありません。
トイレの入り口付近には、身だしなみを整えるための鏡が設置されています。
簡単なチェックはそこで行いましょう。ただし、長居は他のゲストの迷惑になるので、手短に済ませるのがマナーです。
7.ディズニーには時計もない?

ディズニーランドには、もう一つ「ほとんどないもの」があります。それは時計です。
園内では、時間を知らせる時計をほとんど目にすることがありません。
これは、ゲストが夢の国でのひと時を思い切り楽しめるようにするための配慮です。
アトラクションやパレードを楽しんでいる途中で時計を見ると、「あと何時間で終了だ」と現実に引き戻されてしまうことがあります。
ディズニーでは、そうした体験をなるべく少なくし、魔法の時間に浸ってもらうために、園内に時計を置かないようにしているのです。
ただし、鏡と同じようにまったくないわけではありません。
入り口付近やシンデレラ城には時計がありますが、これらはキャストが時間を確認するためのもので、ゲストからは意図的に見えにくく配置されています。
ディズニーランドでは、こうした細かい工夫も含めて、非日常の体験を最大限楽しめるようになっているのです。
8.閉園後のキャラクターたち――誰も見たことのない光景

閉園後の東京ディズニーランド。
ゲストが去った後のパークは、昼間の賑わいとはまったく違う、静寂に包まれた世界になります。
そんな時間帯、誰もいないはずのパークで、ひそかに目撃されたという話があります。
閉園後に忍び込んだ1組のカップルが、思わず息をのむ光景を目にしたのです。
大勢のキャラクターたちが、まるで人間のように集まり、「今日もおつかれさまでーす!かんぱーい!!」と、宴会を開いていたのだとか。
笑顔の裏にある疲れを癒す、彼らだけの秘密の時間――
誰も知らないパークの夜に、ほんの一瞬だけ垣間見える光景だったと言います。
もちろん、これは都市伝説のひとつ。
しかし、夢の国を守る彼らが、夜の静けさの中で密かに羽を伸ばしていると考えると、ちょっとワクワクしますね。
次にパークを訪れたとき、夜の静まり返った景色を眺めながら、閉園後のキャラクターたちの秘密の時間を想像してみるのも楽しみのひとつかもしれません。
9.シンデレラ城の“違うタイル”――見つけると幸運が訪れる?

シンデレラ城の壁面には、数えきれないほどのタイルで美しい絵が描かれています。
しかし、その中のたった一枚だけ、他とは異なる柄のタイルが存在するという都市伝説があるのです。
膨大なタイルの中から見つけるのは至難の業――
そう考えると、探すのはほぼ不可能に思えますが、この“特別なタイル”を見つけることができれば、最高レベルの幸運が訪れると言われています。
もちろん、毎日探して必ず見つかるわけではなく、あくまで運が良ければ。
それでも、シンデレラ城を訪れた際に目を凝らして探してみると、ちょっとした冒険気分を味わえます。
次にパークに行ったときは、ぜひ城のタイルをじっくり観察して、“違う一枚”を探してみてください。
もしかすると、夢の国ならではの小さな幸運に出会えるかもしれませんね。
10.ディズニータクシー

ディズニーリゾートへ行く方法といえば、ほとんどの人は電車や自家用車を思い浮かべるでしょう。
しかし、都市伝説によれば、**“ディズニータクシー”**なる特別なタクシーが存在すると言われています。
噂によれば、このタクシーは普通のタクシーとはまったく異なります。
- 車内はまるでホテルのソファのようにフカフカ
- 品のいい運転手が丁寧にドアを開けてくれる
- 走行中は絶えずディズニートーク
- 運転手は外国人のようなイケメンで、ディズニー風の制服を着ている
- 車内には常にディズニーミュージックが流れている
ディズニーファンなら、一度は乗ってみたい夢のタクシーです。
しかし、ある女性が体験した話によると、少し危険な側面もあるようです。
女性がタクシーに乗ると、運転手は何も言わず自宅前から舞浜方面へ向かい、車内では絶えずディズニートークが続いたそうです。
ディズニーに到着した際、女性が料金を尋ねると「夢の国の通行料は¥○○○○です」と粋な返答。
ところが、その後運転手は一言、女性に向かって言ったそうです。
「ここまできたら、一緒に行きたくなってしまいました。一緒に行ってもいいですか?」
そのままタクシーのドアは閉まり、女性は千葉方面へ消えてしまったと言われています。
数日後、命からがら戻ってきた女性は、体験したことを一切語らなかったそうです。
都市伝説として語られる「ディズニータクシー」。
夢の国へ連れて行ってくれる特別なタクシーの噂は、魅力的であると同時に、どこか危険な匂いも漂わせる存在のようです。
もし出会ったとしても、運転手の誘いには決して乗らないこと――それが生き残るための鉄則かもしれません。
まとめ
東京ディズニーリゾートには、夢と魔法であふれた世界の裏側にも、数多くの都市伝説が存在します。
イッツアスモールワールドでは、青の6番ボートや出口で見かける不思議な子ども、白雪姫と七人の小人のアトラクションに潜む異様な影など、少し背筋がぞくっとする話がささやかれています。
一方で、シンデレラ城の特別なタイルや、チケットをスキャンしたときに響くティンカーベルの音、ディズニーランドの鏡や時計の秘密など、知るだけでパークの細部に隠された魔法を感じられる話もあります。
また、閉園後のキャラクターたちの秘密や、噂のディズニータクシーの話など、公式では語られない“もうひとつのディズニー”を想像させるものも少なくありません。
都市伝説はどれも真偽がはっきりしていませんが、知るだけでパークの見え方が変わり、次に訪れるときのワクワク感をさらに引き上げてくれます。
ディズニーを訪れる際には、アトラクションや景色だけでなく、こうした小さな噂や都市伝説にも思いを馳せてみてください。
きっと、いつもとは少し違う“もうひとつの魔法”を体験できることでしょう。

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